涼しくなってきたかと思っていたところ、当日は真夏が戻ってきたような暑さとなりました。五小から武蔵国分寺に向かう段階で既に汗だくでしたが、水分補給をしっかり行い、いよいよ収穫の開始です。
まずは石包丁を使っての収穫。初めて触れる道具に苦戦しながらも、1本の稲穂を刈り取るごとに「できた!」と喜ぶ声が聞かれました。中には「手で取るほうが簡単かも」と手で収穫する児童もいましたが、それでも約10分で収穫できたのは2~3束の稲。それだけ昔の人々が大変な労力をかけて収穫していたことを実感する時間となりました。
続いては千歯扱きによる脱穀です。石包丁での収穫に比べるとずっと効率的で、子どもたちは「楽しい!」と次々に籾を落としていきました。農業の進化は、まさに農機具の進化であることを体験を通じて感じられたようです。
最後はすり鉢とすりこぎを使った籾摺り。籾殻を取る作業はなかなか根気が必要で、「手で取ったほうが早いかも」とどこかで聞いたような言葉がまた聞こえてきました。お茶碗1杯分の米を得るまでにどれほどの労力がかかるのかを実感し、現代の効率的な農業のありがたみを改めて知る機会となりました。
真夏が戻ってきたような暑さの中での収穫体験は大変でしたが、昔ながらの方法を実際に体験することで、食べ物の大切さや先人の知恵を学ぶことができた貴重な機会となりました。
本日も温かく御指導くださった赤米会の皆様、本当にありがとうございました。