(1)情緒の安定を目指す指導
(2)ソーシャルスキルを向上させる指導
(3)認知のバランスを改善する指導
(4)学習態勢の確立を目指す指導
(5)コミュニケーション能力を高める指導
(6)対人関係を改善していく指導
(7)運動能力(協応動作・手指の巧緻性等)を高める指導
(8)基本的生活習慣を確立する指導
(9)教科の基礎となる概念形成のための指導や補充的指導
(10)行事や教育活動全体を通して集団生活に参加する能力や態度を育て、社会性の向上、生活経験の幅を広げる指導
などを、通級児童の実態や課題に応じて、個別指導と小集団指導を組み合わせて指導しています。
せんだん学級の時間割は、子どもの実態や通級時数によって変わってきますが、基本的には体育、ソーシャルスキルトレーニング、個別学習、作業(クロスステッチ)となっています。
体育では、一学期にはマット運動(前転、後転、ブリッジ、倒立など)、サーキット運動(平均台、跳び下り、跳びあがりなど)、輪跳び、跳び箱に取り組んでいます。
一年生から六年生までいる本学級ですが、全員がすべての課題に取り組みます。他人の記録と比べるのではなく、自分の記録の更新を目指して挑戦しています。できなかったことができるようになったり記録が伸びたりすることで、「できた!」という喜びを味わい、さらなる記録更新を目指して努力しています。
ソーシャルスキルとは、社会の中で他人とかかわり、共に生活していくために必要な能力です。ソーシャルスキルを身に付けることで、子どもは友だちと仲良く生活できるようになったり、クラスでルールを守って落ち着いた行動をとれるようになったりします。
主に、話す、聞く、表現する、注意集中、集団行動、協力、協調、自己理解、他者理解、ルールの理解、勝ち負けの受け入れなどのスキルを向上するために学習しています。
個別学習は、学力をつけること、クラスで自信をもって取り組めるようにすること、自分の目標を達成すること、あきらめずに取り組むことなどを目標としています。内容はそれぞれの課題に合わせています。
作業では、指先の巧緻性を高めることや自分の目標を達成すること、集中力を高めること、根気強く取り組むこと、ゆっくり丁寧に作業することなどを目標としています。
ゆっくり丁寧に作業するためには、早く進めたい気持ち、いらいらする気持ちなどを抑え、気持ちを落ち着けて作業することが大切です。これは、気持ちをコントロールすることにもつながっています。